間違えやすいフランス語②
クレヨン
さあ前回の続きです。
間違って理解されていることの多いフランス語クイズ。今度の問題はcrayon クレヨンです。
日本だと子供がお絵描きで使うカラフルな画材のイメージですよね。さあフランス語ではどういう意味なんでしょう?

答えは「鉛筆」です。
日本で言う「クレヨン」は「pastel」 パステル もしくは「crayon pastel」 クレヨン・パステルと言います。
フランスでは子供でもボールペンを使うことが多く、鉛筆を使うのは絵を描くときなどが多いです。シャープペンシルはあまり普及しておらず、文房具屋に行ってもちょっとしか置いていない感じです。

ちなみに「鉛筆削り」は「taille-crayon」 タイユ・クレヨン と言います。taille タイユ は「身長」や「サイズ」といった意味で使われることが多いですが「切ること」という意味もあります。(切ったり削ったりして形や長さを整えるときに使われる言葉です。)
ランデヴー
続いては「rendez-vous」 ランデ・ヴーです。
日本では最近はあまり使われなくなった言葉ですが、昔は「ランデブー」という言葉を「デート」のようなロマンチックな意味合いで使われていました。さあこれはどういう意味でしょう?

答えは「会う約束」、「アポイントメント」という意味です。
例えば病院の予約をとるときも「病院の rendez-vous ランデ・ヴーをとる」と表現します。
この「rendez-vous」 ランデ・ヴーという単語はかなり特殊な単語で、品詞としては名詞ですが形としては動詞の命令形の文章です。動詞「rendez 」 ランデ の原形は「rendre 」 ランドル、「se rendre 」の形で「行く」とか「屈服する」という意味になります。なのでこれを命令形にすると「行きなさい」とか「屈服しなさい」という意味になります。元々は軍隊が集結する場所を指す言葉として使われていたようです。
日本ではロマンチックな使われ方をしていますが由来はロマンチックではありませんね。

ゴーフル
最後の問題はgaufre ゴーフルです。これはお菓子の名前ですが、みなさんどんなお菓子を想像しますか?
日本の方は薄く焼いたほんのり甘い生地にクリームを挟み込んだお菓子をイメージするかもしれませんね。
フランスでは一体どんなお菓子を指すのでしょう?

答えは「ワッフル」です。
焼きたてのワッフルにアイスクリームやチョコソースをかけて食べるとおいしいですね。
余談ですが昔わたしがベルギーに行ったときにベルギーワッフルが食べたくて、ワクワクしながらお店の人に「ベルギーワッフル s’il vous plaît シル・ヴ・プレ」(「s’il vous plaît 」シル・ヴ・プレ=「ください」)と言ったら全然通じなくて恥ずかしい思いをしました。。。gaufre ゴーフルって言わないといけなかったんですね。
ちなみにgaufre ゴーフルに「小さい」という意味の接尾辞「~ette」エットゥを付けるとgaufrette ゴーフレットゥになります。これは小さなワッフルとかウェハースを指します。

さあ2回に分けて間違えやすいフランス語クイズをしてきましたが、みなさん結果はどうでしたか?
もしあんまり正解できなかったとしても大丈夫。こんな形で覚えた方がちゃんと記憶に残ります。
これからも楽しんでフランス語を学んでいきましょう。
それではまた次の記事でお会いしましょう。アデュー。
(ちなみにこの「adieu」アデューの使い方も間違っています。詳しくは次回に書きますね。)
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