覚えておくと便利な文字「~rie(~屋さん)」
パリの街を散歩しているとあちこちのお店で見つかる「~rie」リー で終わる文字。意味はシンプルで「~屋さん」を表します。
fromage フロマージュ「チーズ」→ ●fromagerie フロマジュリー「チーズ屋」
crêpe クレプ「クレープ」→ ●crêperie クレプリー「クレープ屋」
laver ラヴェ「~を洗う」→ ●laverie ラヴリー「コインランドリー」
livre リヴル「本」→ ●librairie リブレリー「本屋」(*bとvの変化に注意)
pâte パトゥ「生地」→ ●pâtisserie パティスリー「ケーキ屋」
papier パピエ「紙」→ ●papeterie パペトゥリー「文房具屋」
épice エピス「スパイス」→ ●épicerie エピスリー「食料品店」
そのままの名前もあれば、由来が複雑なのものもあります。
例えば「boulangerie」 ブランジュリー「パン屋」。
「boule」 ブールは主に「ボール」という意味ですが「丸パン」という意味もあります。「boulangerie」ブランジュリーの名前はこの「丸パン」から来ています。
庶民的なレストランを指す「brasserie」 ブラッスリーという言葉もよく聞きますがこれも元々ビールなどを醸造するときに使う動詞「brasser」 ブラッセ「~を醸造する」から来ています。ブラッスリーはお酒と一緒に食事も出すお店ということですね。
「charcuterie」 シャルキュトゥリーはハムやソーセージといった加工した豚肉製品を出す「豚肉屋」のことです。「chair」 シェールは「肉」、cuite キュイットゥは「焼くこと」を意味するので、焼いたり加工したりした肉を売るお店になります。
それに対して生肉を売るのが「boucherie」ブシュリー「肉屋」です。「boucher」ブシェ、「bouchère」ブシェールという言葉は肉屋や家畜を屠殺する人を表します。
boule ブール「丸パン」→ ●boulangerie ブランジュリー 「パン屋」
brasser ブラッセ「~を醸造する」→ ●brasserie ブラッスリー「ブラッスリー、ビール工場」
chair シェール「肉」 +cuite キュイット「焼くこと」→ ●charcuterie シャルキュトゥリー「豚肉屋」
boucher/bouchère ブシェ、ブシェール「肉屋」→ ●boucherie ブシュリー「肉屋」
オランジュリー美術館の由来はオレンジの温室?
パリの観光名所のひとつオランジュリー美術館。モネの睡蓮の絵があることで有名ですが「orangerie」オランジュリーという言葉には「オレンジ温室」という意味があります。(ちなみにオランジュリー美術館を指すときは固有名詞なので頭文字が大文字になり「Orangerie」となります。)
この建物が昔オレンジの温室だったのでこの名前になったのだそうです。
そのオランジュリー美術館はチュイルリー公園の中にあります。「tuilerie」 チュイルリーという言葉は「瓦製造業」という意味です。(チュイルリー公園を指すときは頭文字が大文字で複数形になります。「Tuileries」)
この名前の由来は昔タイル工場があったからのようです。「tuile」 チュイル「瓦」は英語でいうtile「タイル」ですね。

orange オランジュ「オレンジ」→ ●orangerie オランジュリー「オレンジ温室、オレンジ園」
tuile チュイル「瓦」→ ●tuilerie チュイルリー「瓦製造業」
クロワッサンはウインナー?
フランスのパン屋に入ると、色んな菓子パンと出会えます。クロワッサン、パン・オ・ショコラ、ブリオッシュ…etc、これら菓子パンを総称して「viennoiserie」 ヴィエノワズリーと呼びます。(この場合はお店ではなく菓子パンそのものを指します。)
この「viennoise」 ヴィエノワズという言葉、何なのかというと「ウィーンの」という意味(ウィーンはオーストリアの首都でフランス語では「Vienne」)。マリー・アントワネットがウィーンからパン職人を連れてきたことからフランスにウィーン風のパンが広がったのだとか。
結果現代では「ウィーンの」という部分だけが残っているわけですが、あれ?日本にもありますよね「ウィーンの」って呼ばれている物。
そうウインナーです!ウインナーは正しくはウインナーソーセージ(ウイーンのソーセージ)ですがみんな略してウインナーとだけ言ってますよね。つまり「ウィーンの」といえば日本ではソーセージ、フランスではクロワッサンなどの菓子パンが連想されるわけですね。
今度からウィンナーやヴィエノワズリーを見たらオーストリアを思い浮かべてみましょう。



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