#6 「ビスケット」の由来は「2」に関係?「bis」

雑学コラム

「bi~」「bis~」は「2」を表す。

住所で見かける「bis」ビス

ひとつ前のコラムで「bi~」や「bis~」は「2」を表すということを考えました。
特に「bis~」は「2回」「2度」を表します。

トリコロールの「トリ」は「3」の意味!2色・1色は何と言う?
トリコロール(tricolore)は「3色の」という意味のフランス語です。では「2色」「1色」「多色」は何と言うのでしょうか? tri~、bi~、mono~などの接頭辞と一緒に分かりやすく解説します。

ところでフランスの建物の入り口で「bis」ビス という字をよく見かけます。これはいったい何でしょう?

フランスの住所は日本と違い「道」が基準になります(日本はブロックで区切って「〇〇町」のように分けますね)。フランスでは「番地」「道の名前」「郵便番号」「市の名前」で住所を表します。
例)5 Rue ○○ 75016 Paris (郵便番号75016 パリ 〇〇通り 5番地)

それで建物の玄関には「番地」を表す数字が貼られているのですがこの数字の横に「bis」ビスと書かれていることがあります。
これは「同じ番地内に建物の玄関が複数ある場合、それらを区別するため」に付けられています。「bis」ビスが付いていると「この番地の2軒目」という意味になります。ちなみに3軒目は「ter」テール、4軒目は「quater」カテールという言葉が付くそうですがわたしは「quater」カテールは見たことがありません。多分だいぶレアだと思います。

ビスケットは叩かなくても「2」?

ところでビスケットのことをフランス語でbiscuit ビスキュイといいます。この「bis」ビスは「2」とは関係ないのでしょうか?童謡で「ポケットをたたくとビスケットはふたつ」という歌詞があったりしますが、特にビスケットと「2」は関連なさそうに思えます。

でも実は関係あるんです。biscuit ビスキュイの cuit キュイは「焼けた」という意味、つまり「2回焼いた」という意味になります。日持ちさせるために二回焼いたパンがビスケットの起源だと言われています。
一見「2」と関係なさそうなbiscuit ビスキュイですが語源をたどれば意外な関連が見えてきますね。

そういえばフランスの料理屋の種類でbistro ビストロというものがあります。イメージ的には家庭的な定食屋みたいな感じです。
おや、ここにも「bis」ビスが入っているますし、何だったら「tr」も入っていますね。ひょっとして「2」だけでなく「3」も関係するのかも。
…と思いましたが残念ながらこっちは本当に関係なさそうです。

こちらも諸説あるので真実はわかりませんが、有名な説としては「早く」を意味するロシア語から来ているらしいです。フランスの料理屋に入ったロシア兵が料理の提供の遅さに「早く!」と催促したことが由来だそうです。
うーん「週に2,3回来たくなるから」とかいうような理由があれば覚えやすかったのですが、そうではないようなので「2」とは関係なくそのまま覚えましょう。

フランスには由来の面白い食べ物がたくさんあります。例えば「エクレア」は「稲妻」から来ています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。

エクレアの由来は「稲妻」?フランス語の由来をマンガで解説
エクレアの由来は「éclair」エクレールエクレアはフランス発祥のお菓子。シュー生地の中にクリームがたっぷり入って美味しいですよね。フランス語では「éclair」 エクレール と言います。「あれ?エクレアじゃなくてエクレールなの?」と思われ…

コメント

タイトルとURLをコピーしました