#20 パリ最古の橋は新しい橋

雑学コラム

パリ最古の橋って?

パリはセーヌ川によって大きく二つに分けられています。
セーヌ川より北側はパリ右岸rive droite リブ・ドロワットゥ、南側はパリ左岸rive gauche リブ・ゴーシュと呼ばれていて、たくさんの橋がこの二つをつないでいます。
さて問題ですが現存するパリ最古の橋は何と言う名前でしょう?

答えは17世紀ごろに完成した「Pont Neuf」ポン・ヌフです。
pont ポン は「橋」と言う意味の男性名詞でneuf ヌフ は「新しい」という意味の形容詞です。ですから直訳すると「新しい橋」という意味になります。
パリに現存する一番古い橋なのに名前が「新しい橋」というのは面白いですね。
諸説ありますがパリの橋はそれまでは木造だったらしく、初めて石で造られた橋だったので「新しい橋」と呼ばれるようになったとも言われています。
それ以前の木造の橋は長持ちしないので全て壊れてしまったと考えると、頑丈な石造りの橋Pont Neuf」ポン・ヌフが現在まで残って最古の橋になったというのは、たまたまではなく成るべくしてなったことなのかもしれませんね。

ところでこのPont Neuf」ポン・ヌフ はセーヌ川に浮かんでいるシテ島につながっています。
ではここでもう一問、Pont Neuf」ポン・ヌフ がつないでいるのはシテ島とどっちの岸でしょうか?(北側の右岸?それとも南側の左岸?)

答えは「両方」です。
シテ島にある他の橋は北側と南側で別の橋なのですが、このPont Neuf」ポン・ヌフ は北側と南側の二つの橋を合わせて一つの橋としています。(ちなみに隣のサン・ルイ島に架かっているPont Sully」ポン・シュリー も同様に北と南合わせて一つの橋です。)

pont ポン の色々な意味

このpont ポン という言葉は文字通りの「橋」だけでなく「関係」「交流」といった何かと何かをつなげるような意味もあります。面白い表現だと休日と休日の間にはさまれた平日を休みにして連休にすることもpont ポン と言ったりしますね。日本では飛び飛びの休日を「飛び石連休」と言ったりしますが、フランスでは飛び石と飛び石の間に「橋」を架けるんですね。

ところで「つながっている ポン」と聞くと何かを思い出しませんか?
有名なドーナツ屋で売られているドーナツに「ポン・デ・リング」というものがありますね。真ん中の「デ」もなんかフランス語っぽいし、ひょっとしてフランス語?あの丸っこいものをつなげているからこの名前が付いたのでしょうか?

残念ながら「ポン・デ・リング」の由来はフランス語ではありません。。。
ブラジルのパン「ポン・デ・ケイジョ」から来ていて「ポン」はポルトガル語で「パン」という意味のようです。
うーん、日本のスイーツ系の名前はフランス由来のものが多いんですがこれは違いましたね。

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