#18 フランスには「あのタイプ」のチョコレートは少ない?

雑学コラム

フランスのチョコレート事情

フランスではチョコレートが大人気。
街を歩いているとすぐにチョコレート屋(chocolatier ショコラチエ)が見つかります。またパリではsalon du chocolat サロン・デュ・ショコラ というチョコレート屋が一同に集まる大イベントが毎年開催されています。(今では日本を含む他の国でも開催されていますね。)
スーパーマーケットでもチョコレートコーナーには大量のチョコレートが並んでいます。板チョコだけで棚2~3つを占拠していたりするほどです。板チョコはメーカー別、カカオ含有量別、ミントやオレンジの皮が入ったものなど様々な種類があります(分厚い板チョコ3枚を1セットにした袋が3ユーロくらいで売ってたりもします。)

パリにいた時、友達と一緒に「利きチョコ会」をしました。スーパーやチョコレート屋で買ってきた色んなチョコを銘柄を隠して食べてどれがどのチョコかを当てるという会です。食べ比べてみるとそれぞれ味が全然違っておもしろかったです。カカオはどこ産でも同じようなものかと思っていましたが、産地や種類によってフルーティーなものもあればコクのあるものもあって発見でした。

さてそんな感じでフランスで色々なチョコレートを見てきましたが、ふとフランスのチョコレートと日本のチョコレートの大きな違いに気づきました。
どう違うかと言うと「フランスではチョコレートに他のものをあまり練り込まない」という事です。
正確にはミルクとかナッツペーストは練り込んでいるものがありますが、他のものはあまり練り込んでいない気がします。

日本では苺チョコや抹茶チョコ、きなこチョコ、さつまいもチョコなどチョコレート自体に別のものを練り込んだチョコレートって多いですよね。フランスではそういうチョコはあまり見かけません、例えばブルーベリーチョコならドライフルーツのブルーベリーをそのままチョコレートに入れていたり、ペースト状のブルーベリーをチョコレートで包んでいるものが多いイメージです。オレンジの皮もそのまま入っているし、キャラメルやナッツを砕いたものも練り込まずにそのまま入っているものが多いです。「praliné」プラリネ と呼ばれるナッツなどのペーストを包んでいるチョコレートもたくさんあります。

ただ前述のようにミルクを混ぜ込んだチョコレートはフランスでも人気でたくさん種類がありますし、フランスが発祥ではありませんがヘーゼルナッツなどを練り込んだペースト状のチョコレート加工品「ヌテラ」は若者に人気で、よくパンやクレープに塗って食べられています。

ココア

冬だと「chocolat chaud」ショコラ・ショ も人気ですね。 chaud ショ は「温かい」という意味なので「温かいチョコ」、つまり「ココア」のことです。
ただ注意したいのはココアのことは「chocolat chaud」ショコラ・ショを略して「chocolat」ショコラ とだけ言う場合もあります。
chocolat」ショコラと呼ぶときは固形のチョコレートと同じ呼び方になってしまうので間違えないようにお気をつけて…と思いましたが、元々歴史的にはチョコレートは液体の状態のものが最初で、のちに現在のように固形の形になったんですよね。なのでその考えだと液体の状態の方が「chocolat」ショコラで正しいのかもしれませんね。

フォンダン・オ・ショコラ と フォンデュ・オ・ショコラ


さてフランスのデザートでfondant au chocolatフォンダン・オ・ショコラ というものがあります。(日本だと「フォンダン・ショコラ」と呼ぶことも多いですね。)
チョコレートケーキの一種で、切ると中のチョコレートがとろーっとあふれてきてすごく美味しいデザートです。

そしてチョコレート・フォンデュfondue au chocolatフォンデュ・オ・ショコラも有名です。串に刺した苺などのフルーツを、温めてとろとろになったチョコレートに自分でつけてそのまま食べます。だいぶ贅沢な食べ方ですよね。

このfondant au chocolatフォンダン・オ・ショコラとfondue au chocolatフォンデュ・オ・ショコラ、なんかスペルが似てると思いませんか?
それもそのはず、どちらも「~を溶かす」「溶ける」を意味する動詞 fondre フォンドル から来ているからです。fondre フォンドル の現在分詞形がfondant フォンダン、過去分詞形の女性形がfondue フォンデュ になります。(今回の場合はfondant フォンダン も fondue フォンデュもそれぞれ動詞の変化形としてではなく名詞として使用されています。)なので直訳だとどちらも「とろけたチョコレート」といった意味になります。
うーん、同じ意味でもだいぶ違うデザートになりましたね。

フランスには他にもOpéraオペラなどのgâteau au chocolatガトー・オ・ショコラ(チョコレートケーキ)やpain au chocolatパン・オ・ショコラ などチョコレートを使ったおいしいものがたくさんあります。
フランスのチョコレート屋やパン屋やカフェに行ったときには是非おいしいチョコレートをたくさん味わってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました