100パーセントは「100ある内の100」
「パーセント」という言葉はよく使いますが、フランス語では男性名詞で「pourcentage」 プルサンタージュ、もしくは「pour cent」 プル・サン と言います。
どちらも前置詞「pour」プル に「100」という意味の「cent」サンが付いています。(「~age」は男性名詞を作る接尾辞です。)「pour」プル には意味がたくさんありますが、ここでは「~の割に」、「~につき」というような意味で使われています。
つまり「100%」を意味する「cent pour cent」サン・プル・サンは直訳すると「100につき100」、「100ある内の100」ということになります。結構そのままですね。
(英語でも「percent」パーセントと言いますが「per」が「~につき」という意味なので同じような感じですね。)

ちなみに「パーミル」というカタカナ語もありますが「ミル」が1000を表すので、100パーミルというと「1000ある内の100」ということで10パーセントになりますね。日常生活ではそこまで使われませんが勾配を表すときなどに使われる言葉ですね。「パーミル」はフランス語では「pour mille」 プル・ミル と言います。
ところで時々「100パーセント」のことを「100パー」と略すことがありますが、厳密に言うとパーのあとに何が付くのか分からないので実際の確率は分かりませんね。
(もしこの「パー」のあとに「ミル」がつくと「100パーミル大丈夫!」=「10パーセントしか大丈夫じゃない」になってしまうので。)
数字の桁は日本語とフランス語では切る場所が違う
これはフランス在住者あるあるだと思いますが、桁の大きい数字をフランス語に訳すのは(もしくは日本語に訳すのは)とてもややこしいんです。なぜなら日本語とフランス語で切る場所が違うからです。
どういうことかと言うと「1」はフランス語で「un」アンです。「10」は「dix」ディス、「100」が「cent」サン、「1,000」が「mille」ミル。ここまではいいのですが問題はこの次です。
「10,000」は日本語では「一万」と言いますがフランス語では「dix mille」ディ・ミル つまり「10千」と数えるのです。「え?フランス語の数え方ってややこしい」と思ったかもしれません。でも数字のカンマをよく見てください。「10,000」は「10」で一回切ってからカンマの後に「000」と続いていますね。世界標準では10×千という考え方の方が一般的なのです。「100,000」(十万)も「100」で区切れているので「cent mille」サン・ミル (100×千)となります。
この後も「百万」「1,000,000」は「un million」アン・ミリオン(1×百万)で、「一千万」「10,000,000」は「dix million」ディ・ミリオン「10×百万」となります。英語も同じですがフランス語ではゼロ三つ、「000」を一つの区切りとして桁を上げていく形になります。
それに対して日本語は「一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億」とゼロ四つ、「0000」を一つの区切りとして桁を上げていくことが分かります。なので数の桁が多くなればなるほど日本語とフランス語でズレが広がっていって訳すときに計算しづらくなるわけです。
・1 (一)・・un(一)
・10(十)・・dix(十)
・100(百)・・cent(百)
・1,000(千)・・mille(千)
・10,000(一万)・・dix mille(10×千)
・100,000(十万)・・cent mille(100×千)
・1,000,000(百万)・・un million(百万)
・10,000,000(一千万)・・dix millions(10×百万)
・100,000,000(一億)・・cent millions(100×百万)
それに輪をかけてお金の単位「ユーロ」と「円」が桁とレートが違うため、高額を日本円からユーロに換算して訳すときはなんだかよく分からなくなります。
例えば250万円をユーロに換算して訳すと(仮に1ユーロ=180円として)2,500,000÷180=約13,900ユーロですがフランス語では1万3900ユーロではなく「13 mille 9 cents euros」13千900ユーロと言わなければいけません。
商談などでうっかり桁を間違えたら大変なことになりそうですね。

フランスのムカデは足が多い?
ところで「百」と言えばムカデを漢字で書くと「百足」と書きますが、フランス語では何と言うでしょう?
答えは「mille-pattes」ミル・パットゥです。「patte」パットゥは「足」という意味なので直訳すると「千の足」になりますね。フランスのムカデの方が日本のムカデより足が多いようです(笑)
(ちなみに実際には何本足があるのか気になったので調べてみたところ、種類によって違うようですが30本~354本あるそうです。日本の方が正解に近いですね。)
ふと思いましたが「10匹のムカデ」はフランス語だと「dix mille-pattes」ディ・ミル・パットゥになりますが文字ではなく耳だけで聞くと「一万の足」にも聞こえますね。ほぼ使う機会のない言葉だと思いますが、使われる際は誤解されないようにお気をつけて(笑)

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