#7 合体アルファベット「Æ」と「Œ」と他にもある?

雑学コラム

フランスの合体アルファベット

「Æ」と「Œ」

フランスのアルファベットには「é」、「à」、「ç」のようにアクセント記号がついたものがたくさんあります。でも基本形は英語のアルファベットと同じなのでギリシャ文字(Λ、Ψなど)やキリル文字(Ж、Лなど)みたいに「どう読むのか予想がつかない」というものはあまりありません。
ただその中に「二つのアルファベットを組み合わせたアルファベット(合字)」が存在します。
「A」と「E」を合わせた「Æ(æ)」と、「O」と「E」を合わせた 「Œ(œ)」です。

「Æ(æ)」は主に古いラテン語で使用されていたアルファベットです(現在はほとんど使われていないため、見かけることはほぼないと思います)。発音的には閉じた「エ」の発音です。
例)ex æquo エグゼコ 「同順位に」

その一方「Œ(œ)」は現在でもよく使われてます。発音はスペルにもよりますが「オ」と「エ」の中間みたいな音です。
例)sœur スール「姉妹」、bœuf ブフ「牛、牛肉」、cœur クール「心臓」、œil ウィユ「目」、œuf ウフ「卵」

ちなみにスマホなどでこれらの文字を入力したいときはフランス語キーボードにして「a」の長押しで「æ」、「o」の長押しで「œ」の選択肢が出てきます。(アクセント記号付きアルファベットも同様の方法で入力できます。)

さてフランス語で使用される合体アルファベット、この「Æ(æ)」「Œ(œ)」以外にもあるんですが何かわかりますか?

もうひとつの合体アルファベット

答えは「W(w)」です!
「W(w)」はフランス語では「double V」ドゥブルヴェと呼ばれその名の通り「ダブルのV」、つまり「V」を二つ合わせた形になっています。(現在ではあまりに定着しすぎて「合字」というカテゴリーでもないようですが。)
ちなみに英語では「V」ではなく「U」が二つ繋がっているという認識みたいですね。「double U」ダブリューになります。

「W」が生まれた理由は、外国語への対応のためです。ヨーロッパには昔から色んな民族が住んでいます。他民族との交友が増えるともちろん外国語も入ってきますが、中には自国のアルファベットだけでは表現できない発音もあります。そのような発音を表現するために「V」を二つ重ねた新しいアルファベットを作り出したというわけです。
(日本のカタカナも「B」と「V」の発音は「ブ」と「ヴ」で書き分けられますが、「L」と「R」の発音は書き分けられられませんね。「L」と「R」を書き分けるために新しいカタカナを追加するようなイメージでしょうか。)

しかし待ってください。「V」はローマ数字で「5」を表しますよね。「V」を二つ合わせると「5」+「5」=「10」になります。「10」のローマ数字は「X」!しかも「X」は「V」を横に並べるのではなく上下反転させて縦に並べた形とも考えられます!そう考えると「V」+「V」は「W」ではなく「X」の方がふさわしいのではないでしょうか?

…と思いましたが、「W」が出来たころにはすでに「X」はアルファベットとしての役割が確立してたでしょうし、意味を変えたりなんてそんな紛らわしいこと出来ませんよねw

ちなみに「W」は純粋なフランス語単語とにはあまり使われず、英語由来の言葉に使用されることが多いようです。
例)bowling ブーリング「ボウリング」、interview アンテルヴィユー「インタビュー」、week-end ウィケンドゥ「ウィークエンド」

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