日本語だと全部「~通り」と訳される?

最近はネットの地図があるので、外国の道もすぐに調べられて便利ですよね。ただ個人的に少し困っていることがあります。
それは日本語設定にしていると外国の地名が自動的にカタカナや漢字に訳されてしまうことです。
カタカナになると実際のスペルが分からないということもありますがもう一つ困ったことがあります。
フランスの通りには「rue」リュや 「avenue」アヴニュ や 「boulevard 」ブールヴァールのようにいくつか種類があるのですが全部「~通り」と訳されてしまうことです。
例えばみなさん「シャンゼリゼ通り」という道のことはご存じだと思いますが、この「シャンゼリゼ通り」は「rue」リュでしょうか? 「avenue」アヴニュでしょうか? 「boulevard 」ブールヴァールでしょうか?
答えは「avenue Champs-Élysées 」アヴニュ・シャンゼリゼ なので「avenue」アヴニュです。
通りの種類の見分けがつかないと何が困るのでしょうか?
そこが違うと別の道になってしまうからです。
例えばパリには「avenue de Clichy 」アヴニュ・ドゥ・クリシーや「boulevard de Clichy 」ブールヴァール・ドゥ・クリシーや「rue de Clichy 」リュ・ドゥ・クリシー という道があってそれぞれ全部別の道ですが、日本語にすると全部「クリシー通り」です。
なので日本語だけだとどれがどれか見分けがつかなくなります。
ではこれらはただ名前が違うだけなのでしょうか?
せっかくなのでそれぞれの違いを考えてみましょう。
それぞれの「通り」の意味
rue リュ:一般的な通り
まずは「rue」リュ は街中によくある一般的な道です。
基本的には両側に家並みがあるような道で「avenue」アヴニュや 「boulevard 」ブールヴァールに比べると狭い通りです。
女性名詞の「rue」リュ には「通り」「街路」「街」といった意味があります。
avenue アヴニュ:並木道があるような大通り
「avenue」アヴニュ は基本的に「rue」リュ よりも広い大通りで、道の両側に木が植えられていることも多いです。
面白い特徴としては、「avenue」アヴニュは有名なランドマークにつながっていることがよくあります。どうしてなのでしょうか?
「avenue」アヴニュ という単語は「a」と「venue」に分けられます。
「à」は「~へ」 、「venue」ヴニュ は「venir 」 ヴニール「来る」の過去分詞(女性)形で「来ること」「到着」といった意味があります。合わせると「~へ到着すること」というようなイメージになりますね。
つまり「ランドマークに到着できるよう導く道」みたいな感じです。
ちなみに「avenue Champs-Élysées 」アヴニュ・シャンゼリゼ も凱旋門につながってますね。
関係ないですが似ている単語に「avenir 」アヴニールがあります。「将来」や「未来」を意味する男性名詞で、これも「未来に向かっていく」みたいなイメージですかね。
せっかくなので「avenue」アヴニュと合わせて覚えておきましょう。
boulevard ブールヴァ―ル:城壁跡につくられた大通り
「boulevard 」ブールヴァール も基本的には街路樹や中央分離帯があったりする大通りです。広さ的には「avenue」アヴニュ と似ているので見分けがつきづらいですが、伝統的な「boulevard 」ブールヴァールには一つの特徴があります。
パリは昔、敵から街を守るため大きな城壁でぐるっと囲まれていましたが19~20世紀ごろにその城壁が撤去されました。その城壁を取り除いた跡に出来た道が「boulevard 」ブールヴァールなんです。
現在の「boulevard 」ブールヴァールには城壁とは関係ない大通りもありますが、伝統的な「boulevard 」ブールヴァールにはそんな歴史があります。
街を囲んでいた城壁の跡につくられているので「boulevard 」ブールヴァールは「avenue」アヴニュに比べて曲線的な道が多いです。
まとめ
さて、今日は「rue」リュと「avenue」アヴニュと 「boulevard 」ブールヴァールの違いについて考えました。
まとめると例外もありますが基本的には下のような感じです。
「rue」リュ:道幅はそれほど広くない
両側に家があるような一般的な通り
「avenue」アヴニュ:大通り
街路樹があったり有名なランドマークに続いていることが多い
「boulevard 」ブールヴァール:大通り
街路樹があったり城壁の跡につくられたものが多い
フランスにはこの他にも色んな種類の「通り」がありますがこれらについてもまた別の記事で書きたいなと思っています。

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