passage パッサージュ、impasse アンパス、quai ケ

前回の記事でフランスの通りの種類「rue」リュと「avenue」アヴニュと 「boulevard 」ブールヴァールの違いについて考えました。
フランスの通りにはまだまだ色んな種類があるので、今回はそれらを紹介したいと思います。
passage パッサージュ:アーケードがあったりする小さな通り
まずは小さな通り「passage 」パサージュ。
「passage 」パサージュにはアーケードのついた道が多くあります(アーケードがついたパサージュのことは正確には「passage couvert」パサージュ・クヴェール と言います)。
素敵なアーケードで有名なパサージュはパリの Passage Jouffroy パサージュ・ジュフロワなどがありますね。個人商店が立ち並んで歴史を感じられるアーケード街です。
ところで男性名詞の「passage 」パサージュ には「通路」「通過」などの意味がありますが、この「passage 」パサージュという単語は動詞の「passer」 パセ に男性名詞化の接尾辞「~age」を付けて名詞化したものです。(動詞「passer」 パセ には「通る」「過ぎる」などの意味があります。)
面白いのはこの動詞「passer」 パセ の過去分詞(男性)形である「passé」パセ と同じスペルの男性名詞「passé 」パセ には「過去」という意味があります。
前回の記事で大通りの「avenue」アヴニュ という単語は男性名詞の「avenir 」アヴニール「未来」に関係があるということを考えましたが、「通り」を表す二つの単語がそれぞれ「未来」と「過去」に関連するなんてなんだか不思議なものですね。

impasse アンパス:袋小路
続いては「impasse」アンパス。一言で言うと袋小路、つまり行き止まりの道です。
「im~」アン(~ではない)に、「passer」 パセ「通る」 に関係する「passe」パス が付いて「impasse」アンパスです。つまり「通れない」=「行き止まり」の道ということですね。
もし「impasse」アンパス と書かれた通りに入ったら通り抜けは出来ないので気をつけましょう。

quai ケ:河岸の通り
「quai 」ケ は河沿いや海沿いの通りによく付けられる呼び方です。
パリではセーヌ川沿いの道によく付けられています。
「quai 」ケ という男性名詞には「波止場」とか「桟橋」などの意味がありますが、その他にも駅の「プラットホーム」という意味もあります。確かに電車を待つプラットホームは「波止場」によく似ていますね。

その他
その他にも通りではありませんがよく住所に使われる表現として放射状に広がる道の出発点などを「place」プラス「広場」と呼んだりしますね。
「place」プラス という女性名詞はカタカナ語でいう「プレイス」つまり「場所」「スペース」「座席」などの意味もあります。
他にも通りの種類は色々ありますが、基本的に役割によって使い分けられています。
フランスを散歩されるときは、ときどきその通りの名前を確認してみてその道の役割を思いにとめて歩くのもいいかもしれませんね。

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