パリ最古の橋って?
パリはセーヌ川によって大きく二つに分けられています。
セーヌ川より北側はパリ右岸「rive droite」 リヴ・ドロワットゥ、南側はパリ左岸「rive gauche」 リヴ・ゴーシュと呼ばれていて、たくさんの橋がこの二つをつないでいます。
さて問題ですが現存するパリ最古の橋は何という名前でしょう?
答えは17世紀ごろに完成した「Pont Neuf」ポン・ヌフです。
pont ポン は「橋」と言う意味の男性名詞で、neuf ヌフ は「新しい」という意味の形容詞です。ですから直訳すると「新しい橋」という意味になります。
パリに現存する一番古い橋なのに名前が「新しい橋」というのは面白いですね。
諸説ありますがそれまではパリの橋の多くは木でできていて橋の上には家が建っていたようです。
ポン・ヌフはそれまでと違い、橋の上に家が建っておらず歩道まで整備された石造りの橋だったので「新しい橋」と呼ばれるようになったとも言われています。
木造の橋は火災や洪水などで失われやすく、橋の上に家が建っていた橋も時代とともに姿を消していきました。頑丈な石造りの橋「Pont Neuf」ポン・ヌフが現在まで残って現存する最古の橋になったというのは、ある意味必然だったのかもしれませんね。
ところでこの「Pont Neuf」ポン・ヌフ はセーヌ川に浮かんでいるシテ島につながっています。
ではここでもう一問。「Pont Neuf」ポン・ヌフ がつないでいるのはシテ島とどっちの岸でしょうか?(北側の右岸?それとも南側の左岸?)


答えは「両方」です。
シテ島にある他の橋は北側と南側でそれぞれ別の橋なのですが、この「Pont Neuf」ポン・ヌフ は北側と南側の二つの橋を合わせて一つの橋としています。(ちなみに隣のサン・ルイ島に架かっている「Pont Sully」ポン・シュリー も同様に北と南合わせて一つの橋です。)

pont ポン の色々な意味
この「pont」 ポン という言葉は文字通りの「橋」だけでなく「関係」や「交流」といった何かと何かをつなげるような意味もあります。面白い表現だと休日と休日の間にはさまれた平日を休みにして連休にすることも「pont」 ポン と言ったりしますね。日本では飛び飛びの休日を「飛び石連休」と言ったりしますが、フランスでは飛び石と飛び石の間に「橋」を架けるんですね。
ところで「つながっている ポン」と聞くと何かを思い出しませんか?
有名なドーナツ屋で売られているドーナツに「ポン・デ・リング」というものがありますね。真ん中の「デ」もなんかフランス語っぽいし、ひょっとしてフランス語?あの丸っこいものをつなげているからこの名前が付いたのでしょうか?
残念ながら「ポン・デ・リング」の由来はフランス語ではありません。。。
ブラジルのパン「ポン・デ・ケイジョ」から来ていて「ポン」はポルトガル語で「パン」という意味のようです。
うーん、日本のスイーツ系の名前はフランス由来のものが多いんですがこれは違いましたね。
パリにはフランスの首都として長い歴史がありますが、パリ以外がフランスの首都だった時代があることをご存じですか?
興味のある方はぜひこちらの記事もお読みください。




コメント